虹は何色

  各地で梅雨が明け、いよいよ夏本番。夕立も増え、虹がよく見られる時季を迎えた。
▼この虹について「太陽に映える色とりどりの輝きにこそ、われわれの生がある」(山下肇訳)と記したのは、文豪ゲーテ。虹は単色ではない。人生も逆境や困難を乗り越えることで、それがさまざまな"色彩"となって美しさを増す。
   ——(略)——
▼池田先生はつづっている。「雨に濡れても濡れても、それでも太陽に向かい続けたとき、虹は立つ」「水滴が大きいほど、虹は鮮やかになる。流した汗と涙が大きいほど、勝利の虹も鮮やかに立つ」。これが信仰者の生き方だ。試練に直面しても決して希望を捨てず、前へ前へと進む。その人の前途には、燦然と輝く栄光の虹が待っている。(江)

  2024.7.25付 聖教新聞 名字の言 抜粋