誠実こそ人間の生き方の根本

広布の黄金柱・壮年部の大会が、各地で開催されている。首都圏のある大会でも、活躍する友が日ごろの奮闘ぶりを披露した。
▼カメラマンが夢だったが、家業の豆腐店を継いだ人。写真も豆腐も自己表現の世界としては変わりない。そうとらえて信心根本に努力。今では評判の豆腐を作り、喜ばれている。もう一人は、がんを5回克服。奇跡的との医師の言葉を聞いた。この信仰体験で、地域の二人の方が入会した。
▼ある壮年はこの会合に地域の友人と参加。副役職を担いながら、休日は地道に地域を歩く。友好対話、本紙の購読推進を一軒一軒。夫人も感心するほど粘り強く取り組んでいる。どの壮年にも共通するのは「誠実」な振る舞い。仕事に、人生に、地域活動に、誠実さをもってあたっている。
▼先日の池田名誉会長のスピーチでも、外交、渉外の要諦の一つとして「誠実」が挙げられていた。対話や議論によって真理を追究したソクラテスは、真の対話ができる人間像に言及し、その一つは相手の答えを誠実に聞けることが条件だとしている(八木雄二著『古代哲学への招待』)。
▼誠実こそ、人間の生き方の根本だ。信仰で心を磨き、すべてに誠実を旨とする壮年として、信頼を一段と広げていこう。(弓)