ミスの心配よりもトライが大事

 「失敗は成功の母」と言われるように、何事も失敗を繰り返しながら成功への道は開かれる。
▼サッカーは、ミスのスポーツといわれる。シュートが決まるまでのパス回しなどの過程は、無数にある。瞬時に判断しなければならないだけに、ミスはつきものだ。しかし、そのミスを反転攻勢のチャンスへ ここにサッカーの醍醐味がある。
サッカー日本代表監督のオシム氏は語る。「なるべくミスをしないように、と気を付けてもあまり意味はない。(中略)大事なのは、ミスや間違いを受け入れて、正すエネルギー、パワーがあるかどうか。ミスをした時と違う方法を素早く考えつくかだ」(『オシムがまだ語っていないこと』朝日新書)。ミスの心配よりもトライ(試みること)が大事。これはサッカーに限ったことではないだろう。
▼人間は得てして、自分で自分の限界を決めてしまう。もう一歩、踏み出せば、新しい自分の“世界”が開けるのに、その手前でためらいがちだ。挑戦しないで言い訳するよりも、失敗して学んだ方が、どれほど人生を充実させることか。
▼一日の生活もトライとミスの連続である。仏法は常に前へ前へと進む生き方を説いている。生命力を満々として“トライする夏”としたい。(敬)

 「トライする夏」といっても、もうすぐ9月、9月になると暑い夏は終わって、そろそろ秋だなあと感じてしまうのは私だけだろうか?(笑)
 まあ、揚げ足取りはやめて、「挑戦」を合い言葉に下半期も戦うことを決意する。