"大感情"の金字塔!

  さる3日の東京都議選投票率は、43.99%。「過去2番目の低さ」であった。
 争点がなかったから、国政選挙の狭間だったから……等々、さまざまな分析がある。
 不祥事が相次ぎ、都民の政治不信を助長した民主党共産党など、責任重大であろう。
 だが根本問題は、無関心・無責任という有権者の冷え込んだ心理そのものにある。
 「政治的アパシイ(無関心)といわれるものこそ『政治』にとっての好餌」(政治学者の橋川文三氏)であるからだ。
 どんな理由があれ、国民が政治に無関心でいては、舌先三寸の狡猾な政治屋の「好餌」---いいカモになるだけである。
 万事が"風まかせ"の日本の選挙。気分しだいで行く・行かないと移ろう態度じたいが、民主主義の魂の衰弱なのだ。
 「争でか此の国 滅亡の事を歎かざらんや」(御書P171)の大感情に燃え上がる創価学会の支援活動が、どれほど尊い日本の護り手であるか。
 この真剣な行動に、"なぜそんなに熱くなるの?"と揶揄交じりで聞く者もいる。
 それは、この国の将来を、誰よりも深く深く思うからだ。
 逆にこちらこそ"なぜ、そんなにのほほんとしていられるのか?"と問返したい。
 汝らの感じているほど、汝らの足下は安泰ではないのだ。
 "選挙、行く〜?" "どうしようかな〜"。こんな気だるい気分に、日本の行方を「支配」されてたまるものか。今回の圧勝も、やむにやまれぬ民衆の大熱誠の金字塔なのである。
 投票率を嘆く一方で、学会の大運動を蔑如する自己矛盾した偽(エセ)知識人など、いわば気分屋日本のカモ学者だ。(小泊聡)