「本門の時代」に入り、広宣流布の流れは、社会のあらゆる分野で、仏法の人間主義ともいうべき思想を実現していく、多様多岐にわたる「展開」の時を迎えた。そうであればこそ、皆が原点である学会精神に立ち返ることが、何よりも大切になる。
学会精神とは、浅きを去って深きに就く、一人立つ「丈夫の心」である。
殉難を恐れぬ、「死身弘法」の決意である。
間断なき、「未曾暫廃」の持続の闘争である。
情熱と勇気の、「勇猛精進」の実践である。
いかなる難も、莞爾として耐え忍ぶ、「忍辱大力」である。
大聖人の仰せのままに、広宣流布に生き抜く、「如説修行」の行動である。
邪悪を許さぬ、「破邪顕正」の精神である。
正しき信心の血脈に結ばれた、「師弟不二」の道である。
堅固なる「異体同心」の団結である。
一人ひとりを仏を敬うがごとく大切にする、「当如敬仏」の心である。この学会精神を伝えるには、どうすればよいのか----答えは明らかである。自らが行動することだ。精神の継承は、振る舞いのなかにのみある。
【新・人間革命 第10巻 言論城の章 P90】