政治家と政治屋

統一選完勝に沸いた地域の小会合で、「政治家と政治屋の違い」が話題に上った。会合の冒頭上映された公明ビデオに触発されてのことだ。
◆ビデオの中で竹中平蔵慶応義塾大学教授は、「政治屋は次の選挙のことを考えるが、政治家は次の時代のことを考える」との言葉を引き、公明党への期待を語っている。会合では、政治家のあり方をめぐって次々と意見が飛び出した。
◆最も多かった意見は「庶民・大衆のために働くのが政治家、自己保身しか眼中にないのが政治屋」というもの。「哲学を持っているかどうか、それが政治家と政治屋の違い」との意見もあった。
◆議会政治発祥の地・英国では、ポリティシャン(政治屋)とステーツマン(政治家)は明確に区別される。英国ケンブリッジ学派の創始者であるアルフレッド・マーシャルによれば、ステーツマンとは「冷静な頭脳と温かい心を持って、自己の周囲の社会的苦悩と闘わんがために自己の最善の力を喜んで捧げる人」
◆このマーシャルの定義に照らせば、口先だけの政策を並べるパフォーマンス議員や、ウソ・デマをまきちらす"実績横取り"議員は、政治家とは言えない。政治屋と呼ぶほかないだろう。
◆次の参院選勝利に向けて、「政治家と政治屋の違い」を、どの党よりも率先して政治家改革に取り組む公明党を語りに語っていきたい。(鈴)

【4月30日付 公明新聞 北斗七星】