"幸不幸は自分で決まる"

“どげんかせんといかん”のフレーズでブームとなった宮崎県。先月、同県庁を訪れた観光客が、この1年余りで50万人を突破。新たな観光名所として注目を集めている。
▼77年前、県内に初めて定期遊覧バスを走らせたのは、“宮崎観光の父”と呼ばれる岩切章太郎氏。当時、隣県の大分・別府の温泉街は「旅の不夜城」と称されるほど、賑わっていた。一方、当時の宮崎には温泉がなかった。そこで氏は、アメリカからフェニックスの種子を輸入。日南海岸などに植樹し、現在の「南国・宮崎」の景観を作り上げた。
▼氏は、自身の行動力の源泉の一つに、恩師と仰ぐ人物の言葉を挙げている。それは「心配するな工夫せよ、という教訓」(『心配するな工夫せよ』鉱脈社)。心配する時間があるなら、何が自分にできるのかを考え挑戦せよ、というわけである。
▼失敗を恐れ、「無理だ」とあきらめるのか。「まだやれる」と闘志を燃やすのか。本紙の「体験」のページには、真剣な祈りで苦難に挑み、人生を勝利した友の喜びがあふれている。
▼池田名誉会長は、「幸不幸は、環境で決まるのではない。自分で決まる」と。環境に負けるか、打ち勝つか。勝敗を決する鍵は自分の心にある。さあ、きょうも挑戦の一日を(誼)

 【7月22日付 聖教新聞より】