青年に語る08-10Vol.10

わが道を選ぶには まず頭上に輝く星を見よ(10/10)

アリベルト・A・リハーノフ

会長は騎士道精神の手本

 周囲がどう妬もうとも、池田氏は、創価学会を、国家の中の国家とも言うべき、国が無視できない存在へと発展させたのです。今や、創価学会の意見に国が耳を傾けているようです。
私は氏を深く尊敬します。氏は、ルネサンス時代のヒューマニストのように多才です。詩人であり、作家であり、写真家でもあります。そして、何よりも思想家です。世界共通の、か弱き存在である子どもを守る精神の騎士です。
 会長は、子どもとの出会いや触れ合いを大切にします。私もこうした場に何度か同席する機会がありました。会長は、決して多くを語りません。説教じみた話もしません。その時その時に、若い心が求めていることを的確に語ります。氏は、青年たちから絶大な信頼を得ています。私は、いつもその姿を目の当たりにして心が揺さぶられます。
 わが国際児童基金協会は、外国人として初めて会長に「子ども守護の騎士賞」を授与させていただきました。
 騎士道――これは、もともと西欧の概念です。騎士とは、勇敢な戦士であり、真理を守り抜く人、己が信念を貫く人です。愛する女性を守る勇ましい紳士のことを騎士と呼ぶこともよくあります。いずれにせよ、すべてに誠実さを貫くのが、騎士道の重要な要件です。
 ここで、理想的な騎士とされていたドン・キホーテの名を想起したいのです。これは、偉大なスペインの作家、ミゲル・デ・セルバンテスが生んだ文学の主人公ですが、世界市民の誉れの手本となりました。
 ドン・キホーテが文学上の騎士道の象徴であるならば、池田大作氏は、自らの行動と人格と誠実さで、現実の騎士道を歩む象徴の人なのです。

大白蓮華 2008-10 P68〜P77 抜粋】


 11月の「青年に語る」もUPする予定でタイトルに08-10を加えました。