英国の会社が、パソコンを狙う新手のウイルスが見つかったと警告している。
米国の人気歌手が「自殺を図った」というデマのメールが届き、受け手が詳細を読もうとすると「アクセス集中で接続不能」と表示される。
実はその間に、悪質なプログラムが侵入し、パソコンのデータを破壊する仕掛けという。
歌手の人気に便乗した姑息な手口。耳目を脅かす情報をフラフラ見にいく"ヤジ馬根性"につけこんだ悪行である。
デマは、軽佻浮薄な愚衆心理を巧みに利用して広がるのだ。
選挙の時期などに決まって現れる、学会を誹謗・中傷するデマ喧伝も同様だ。
ゲスな憶見で目にしたスキに、読み手はデマ・ウイルスに洗脳される仕掛けである。
文豪・魯迅は、デマを流す売文屋を、こう叩き斬った。
彼らは「デマを製造し、あるいはみずからスパイになった」「しかもそれは暗がりでこっそり活動し」「彼ら自身が暗闇の動物であることを証明した」(増田渉訳)と。
学会を誹謗するのも、こんな暗闇の畜生どもである。
その性根は、学会の大発展を嫉み憎む「党派的憎悪」(ゲーテ)にほかならない。
こうした怨嫉連中は、やがて、「無残なる惨状に至る」と、ゲーテも一刀両断している。
政治屋!坊主!俗悪誌!チンケな「党派的憎悪」に狂った者たちは、実際、次々と無残に破滅している。
そのデマをヘラヘラ鵜呑みにする衆愚社会も、もろともに衰亡しかねないと知るべきだ。
学会の言論戦こそ、デマ日本を根治する最強のウイルスバスターなのである。 (木村正一)