桃太郎が去ったあとに

それからのおにがしま (えほんのマーチ)

それからのおにがしま (えほんのマーチ)

 潮の11月号で紹介されていた絵本の1冊である。
 面白そうなのでさっそく図書館で借りて、17日の少年部員会で読ませていただいた。
 いつもはおっさんのつまらない話に、興味を示さなかったメンバーも真剣に聞いていた。(笑)
 小学校の3、4年生(記憶はあいまいですが、先生とのやり取りは鮮明に憶えています)の時に「今ある童話を基に新しい話を作ってみよう」という授業があった。
 私は「うさぎとかめ」をもとに作成。

 眠っているウサギさんを見ておいて、起こさないで通り過ぎるのは卑怯だとカメさんは思いました。
 起こしてあげようと大声をだしたり、ゆすったり、つねったり、いろいろと試してみましたが、どうしても起きてくれません。
 それならば、最後の手段と爆弾を仕掛けて"ドッカーン"、火薬の量を間違えて、ウサギさんはうまくゴールまで吹き飛んで、ウサギさんが勝ってしまいました。
 汗をかきながら山を登ってやっとゴールしたカメさんに、ウサギさんは「ありがとう」といいましたとさ、チャンチャン。

 発表が終わって、

 先生――「友達を起こしてあげようと思ったことは、本当に偉いカメさんでしたね。」

 私――「でも、カメさんは起こさなければ自分が勝ったのにと、ちょっぴり残念に思ったかもしれません。」(こんな小さい時から裏読み)自分で作っておいて、性格悪いですね。(涙)

 先生――「でも、ウサギさんを起こせば、かけっこに負けることは解っていたでしょう。」

 私――「あっ、はい、そうですね。(赤面)」(起こさなければと思っていて、その後の展開まで、気がまわりませんでした。)そこは子どもですね。

先生―「たまたま、うまくゴールまで飛んだから良かったけれど、ウサギさんは大けがをしたかもしれないね。泣き松君、しっかり、勉強して"火薬の量を間違えないようにしないとね。(笑)」
 「ウサギさんのように、かけっこの得意な子、今のお話のカメさんように、足は遅いかもしれないけれど、友達思いの子もいるでしょう。野球がうまい子、算数が好きな子、いっぱい、いっぱい、いろんな子がいるでしょう、でも、みんな仲良くしていきましょう。」と、