過去を変えることはできない

 数学者の故・森毅氏。評論家としても活躍し、特に教育問題に関心が深く、青少年にエールを送り続けた。
▼中学生に、こう語っている。「過去にこだわって、これからもダメだと思いこんでしまっては、確実に未来はダメになる」「たしかに、人間の現在があるのは、過去の自分の上にのっかっている……しかし、いま考えるべきことは、現在の自分をのせている過去ではなくて、その自分が、未来へ向かって動きだすことである」(『まちがったっていいじゃないか』ちくま文庫
▼“今までダメだったから、どうせこれからも……”とあきらめ、挑戦の心をなくす。反対に、これまでの成功に安住して、地道な努力を忘れる。どちらも「過去に負けた姿」といえよう。
▼過去を変えることは、誰にもできない。だが、今をどう生きるかによって、“過去の意味”は、いかようにも変わってくる。失敗しても、それをバネにして頑張り、目標を達成すれば、過去の失敗は“勝利の1ページ”と輝く。
▼「妙とは蘇生の義」(御書P947)。池田名誉会長は「過去の遺産は遺産として、それをどう未来の価値創造に向けるか。その『知恵』と『生命力』の源泉が妙法にはあります」と。今を力強く生き、未来の勝利を開きたい。(潔)

 友好期間も終わり、下半期が23日からスタートした途端、会合が続いている。(笑)
 本日の"名字の言"を読み進めて「妙とは蘇生の義」との御書の一節が出てくるとは…、うーん。
 私はてっきり、開目抄の「過去の因を知らんと欲せば其の現在の果を見よ未来の果を知らんと欲せば其の現在の因を見よ」(御書P231)との御文がでてくるものと思いこんでいた。
 紙面の都合なのか?いやそうではない、自身の教学力の無さを反省するべきだ、御書は奥深い、ますますの研鑽をと決意した。(^ ^)v