誠実たれ!

「誠実」の意味について、ある本に興味深い記述があった。
▼実は今日、私たち日本人が使う「誠」に当たる言葉は、昔の中国にはなかったという。同じ意味で使用されていたのは「忠」と「信」 だ、と(諸橋轍次著『誠は天の道』)
▼忠は「中」に「心」と書く。常に心の真ん中にあるものとの意だが、口と心を縦棒「|」で貫いたもの。つまり、言行一致こそ「忠」 の本義とする説もある。
▼一方の「信」とは、人偏に言と記すように「人間のことば」を意味する。元来、人の言葉はまっすぐ正しくあるべきで、 嘘などあってはならないというのだ。要するに、言行一致で人を欺かぬことこそ、誠実たる要の条件。太古の日本でも、誠を「真事」と書き、 「本物」「万古不変」との意義を込めた。なるほど、「言う」を「成す」とは、容易ではない。
▼「誠実たれ」とは、創価学会の信仰の生命線である。日蓮大聖人の仏法に忠実に 言行一致で自他共の幸福確立を  そのために一人の友を徹して敬おう、三代会長の「大誠実」の魂を、わが身に刻んで
▼誠実に生き抜く人が、人生の勝者----この価値観を示す。実現していく。友に尽くす歓喜の連帯で社会を潤す。 そこに私たちの目指す広宣流布がある。(音)