2011.01巻頭言

皆が「人材」 今日も「躍進」を

 築きたり
  創価の長城
    盤石に
   人材陣列
     世界に揃いて


 「宇宙は、これまでも、これからも、永遠に青年であり続ける
 これは、ロシアの宇宙開発の父ツィオルコフスキーの洞察である。
 宇宙には、新しい星を次々と生み出すエネルギーが充満している。妙法を唱え、広めゆく我らは、来る年来る朝、わが生命に大宇宙の躍動する活力を漲らせて、出発するのだ。
 「開目抄」の1節に、「東春の大日輪・寒冰を消滅するがごとく」(御書P206)と記されている。
 初春の太陽が凍てついた野を蘇らせるように、創価人間主義の大光は人類の心を照らし、世界中に人材の花を爛漫と咲かせてきた。
 今、あの地でもこの国でも、地涌の友が社会の依枯依託と輝いている。本部幹部会で披露される最前線の友の踊躍歓喜の体験も、何と清々しく皆の心を打つことか。
 師匠・戸田城聖先生が「学会は壮大な人間触発の大地となる」と展望された通りの時代に入った。
 日蓮大聖人は、「妙法蓮華経を見れば宝塔即一切衆生・一切衆生即南無妙法蓮華経の全体なり」(御書P797)と仰せになられた。
 皆が使命の人材だ。広宣流布の聖業に連なる一人一人は、尊極の生命の宝塔となる。今年も、大いに仏縁を結び、人材の大連帯を築きたい。富士の裾野の如くに広々と


 この一年
   幾百年にも
     通じゆく
   偉大な修行の
     燦たる歴史を


 戸田先生が青年に人材の要件として強調されていた三点がある。
 第一に「勇気」である。
 第二に「努力」である。
 そして第三に「勝利」である。
 六十年前の一月六日、事業の苦境の中、師より後継を託された二十三歳の私は日記に書き留めた。
 「いかなる苦悩にも打ち勝ちて、男らしく、青年らしく、若人らしく、本年も戦いきろう。学会も、会社も、黎明の年であれ」と。
 師弟の誓願が、青年を強くする。誓願に生き抜く青年の勇気と努力から、勝利の黎明は生まれるのだ。
 若き弟子の不惜身命の奔走が、広宣の未来を開いた。戸田先生が会長に就任され、青年部が誕生し、婦人部が結成されたのも、この年である。
 一人の師子を鍛え、太陽の一人を励ますことだ。そこから「一人・三人・百人と次第に」(御書P1360)波動は広がる。これが「地涌の義」である。
 草創の文京支部の同志は、私と心を一つに、七百世帯から七万世帯へ拡大を成し遂げてくれた。「私は学校へは行けなかった。だからこそ、自分より立派な人材を多く育てたい。それが最高の喜びです。師への恩返しです」と、支部長は語っていた。
 人材を育てる人が真の人材だ。青年を薫陶する創価の「教育力」は、世界の希望と注目されている。
 恩師は烈々と叫ばれた。
 「師弟の心を一致させれば、完壁な勝利が開ける」「絶対の確信に立ち、"私が創価学会だ"と胸を張り、大乱戦を勝ち抜け」と。
 さあ弾む命で、今日も躍進だ


  いざや立て
    いざや行かなむ
      共々に
     愉快に楽しく
       勝利 勝利を

 「人材・躍進の年」 明けまして おめでとうございます。