2011.08巻頭言

胸を張り 学びの青春を!

 学会の
  永遠 築く
    未来部は
  広布の宝と
    皆で育てや

 「人間には、生まれたときから、一つのなすべき使命がある。それは、未来を創ることである」と、タイの著名な作家ワータカーンは語った。
 「未来」を創る。これほど希望に満ちた「価値の創造」があろうか。この創造の力を、無量無辺に秘めているのが、子どもたちの生命である。わが創価の宝の未来部である。
 日蓮大聖人は、十二歳にして「日本第一の智者となし給へ」(御書P893)との誓願を立てられた。
 一切衆生を幸福にしゆくための智慧を願い求められた若き大生命から、万年を照らす太陽の仏法の黎明は始まった。
 牧口常三郎先生は、この御書の一節に力強く線を引いて大切にされた。先生は、学び伸びゆく子どもたちの命を「無上宝聚」とも「如意宝珠」とも呼ばれ、心から慈しみ、育んでいかれたのである。
 思えば、牧口先生ご自身が逆境の少年時代から法難の獄中まで、いついかなる時も学び抜いておられた。
 「学ぶ心」を忘れ去った宗教は、独善となり、狂信になりかねない。
 創価学会は、文字通り価値を創造する「学びの会」として創立された。民衆の1人1人が、揺るぎない信仰の確信を深めるとともに、「一切の法は皆是れ仏法なり」(御書P564)と、開かれた向学の心で学び合い、社会のために行動してきた団体である。
 「祈り」と「学び」の両翼を広げた青春に断じて行き詰まりはない。
 我らは、育ちゆく未来部の英才たちと共に、仏法の人間主義を「平和」「文化」「教育」という人類の普遍の次元へ広々と展開していくのだ。
 戸田城聖先生は、よく言われた。
 「子どもは久遠元初からの使者だよ。親をはじめ、皆を仏にするために生まれてきたのだ」
 使命のない子など一人としていない。皆、地涌の菩薩として広宣流布誓願して、今この時に勇んで躍り出て来た。この子らの成長こそが、世界を変えゆく希望の力なのだ。
 牧口先生、戸田先生のお心を心として、第三代会長に就任した私が最初に結成した部が、未来部である。
 打ち続く三類の強敵との戦いの中で、私は後継の未来部の友の薫陶に全魂を注ぎ、真情を語ってきた。
 「二十一世紀に、どれだけの人をつくるかが、私の勝負です」
 「絶対に負けないで、二十一世紀に、創価の勝利の旗を振り、民衆の凱歌の時代を築いてほしい」
 今、その手作りの人材たちが全世界の広布を担い立ってくれている。学会は永遠に人材で勝ち進むのだ。
 神奈川で共に記念の写真に納まった功労の母は、その後、アメリカへ渡り、言葉も十分に通じぬ苦労の中、機関紙を配達し、広大な天地を奔走しながら、子と孫を励ましてきた。
 「学会っ子は、勉学第1の強い師子になるのです!」
 嬉しいことに、三人のお孫さんは、全員、アメリ創価大学を卒業して、誇り高く栄光の人生を歩んでいる。
 祖父母たちの真剣な祈りと慈愛は信心継承の大いなる力である。多宝会の尊き先輩方をはじめ創価家族の教育力を総結集して、今こそ後継の人材を育成しよう!「人」を創る。
それが「未来」を創ることである。

 未来まで
   光 輝く
    創価かな
   未来部ありて
     その道確かと

 友好期間は、時間を気にすること無く仕事に専念できるので本当に助かる。