- 作者: 望月護
- 出版社/メーカー: PHP研究所
- 発売日: 2010/06/19
- メディア: 新書
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しかし、手に取って見ると、50過ぎのおっさんが読むのには若干抵抗があったので、ドラッカーの「マネジメント」をと、探しているうちに行き当たった本である。
読み易く一気に3分の1ほど読んでしまった。年始用にもう1冊買わなくては(涙)
第1章に次のような一節があった。
「企業は人なり」と言う。企業は人間の集団であり、人間によってつくられている組織である。
ドラッカーは、経済が発展するかどうかは経済的な問題というよりも、一にも二にも人間をやる気にさせられるか否かにかかっていると言う。人間をやる気のさせて能力を引き出すことができれば人間の能力には限界がない。したがって人間のやる気を引き出すことがリーダーの最大の仕事であり、社会を発展させる原動力である。経済が発展するのはその結果なのである。
リーダーは夢を語ることが大切なのだ。人間は夢と希望(ビジョン)がなければやる気を起こさない。「笑う門には福来る」というが、何よりリーダーは周囲を明るい気持ちにさせることが大切だ。情勢がいかに暗くとも、常に周囲を明るい気持ちにさせることができる人間が本当のリーダーだ。
所詮組織は人間の集団である。集団が納得しない組織が長く栄えることはありえない。組織は何のために存在するのか、何をしてはいけないのか。分かりやすく共感を覚えるコトバで伝えることができれば士気が上がる。社員が「自分が会社を動かしている」と感じるしくみを作ることが、リーダーに課せられた課題である。
まるで、先生の指導を読んでいるようであった。
「法華を識る者は世法を得可きか」 (観心本尊抄 御書P254 L16)
タイトルは、この本の"まえがき"にドラッカー本は「難しくて読む気になれない」「読んでも分からない」「積んどく本だ」とあったので抜粋して付けさせていただいた。