反逆者の心は「慢の心」

 誠実に「法」を求める人は、常に自身の現状を先達の聖人に照らして羞じることで更に修行に励み、それゆえに智慧を起こし前進し続けることができます。
 要するに、どこまでも基準は「法」です。私たちの立場で言えば、日蓮大聖人の仏法を根本とするかどうか。「大聖人直結」「御本尊根幹」「御書根本」の信心を貫いているかどうかです。
 近年、これに逸脱し、日蓮大聖人の仏法に違背した悪僧や反逆者が出ました。彼らに共通するのは、「法」に対する正直な婆勢を持てない「慢の心」です。慢心は必ず師弟の道から外れます。
 法根本ではなく、愚かな自分を根本とする。結局は、それゆえに仏法の厳格な「法」の世界にいられなくなり、法根本の和合僧に嫉妬し、飛び出さざるを得ないのです。

大白蓮華 2008-8 P59〜P60】