信心の喜び以外は泡沫のようなもの

衆生所遊楽(しゅじょうしょゆうらく)

 池田会長は声を大にして訴えた。
「『南無妙法蓮華経と唱うるより外の遊楽なきなり』(御書P1143)
衆生所遊楽』と日蓮大聖人は仰せになっておられます。御本尊に『南無妙法蓮華経』と唱えること以上の幸せ、遊楽というものはありません。
 どんなに楽しい世界があるといっても、どんなに嬉しいことがあるといっても、御本尊に題目を唱えること以上の幸せもなければ、喜びもないのです。
 信心の喜び以外は、三世永遠から見れば、泡沫のようなものです。幻影のようなものです。刹那的なものです。
 どんなにお金があろうが、どんなにいい家庭であったとしようが、どんなにいい夫をもったと仮定しようが、どんなに素晴らしい名誉をもったとしようが、それは"天上界に五衰(天界に住む衆生がまさに命尽きようとする時に示す五つの衰退の相)を受く"となるのです。
 信心がなければ必ず衰退します。永遠の喜びではありません、幸福ではありません。三十年、五十年、一生という長い目から見れば、すぐに苦しみ、それから悩み、不幸の壁にぶつかってしまうのが人生です。
 皆さん方一人一人の境遇にあって、題目を唱えに唱えて、自分自身も、自分の家庭も"信心して本当に良かった"と、この喜びを、全日本の民衆に、世界の人々に、心の奥底から叫んでいただきたいし、教えてあげたいという信心の確信をもっていただきたい」

 【大百蓮華2009.4 P23,24】