やめるだけで能力UP

 脳に悪い7つの習慣

 作者:林成之
 出版社/メーカー:幻冬舎
 発売日:2009/09/30

<裏表紙>
 脳は気持ちや生活習慣で、その働きがよくも悪くもなる。この事実を知らないばかりに、脳力を後退させるのはもったいない。脳に悪い習慣とは、1.「興味がない」と物事を避けることが多い、2.「嫌だ」「疲れた」とグチを言う、3.言われたことをコツコツやる、4.常に効率を考えている、5.やりたくないのに我慢して勉強する、6.スポーツや絵などの趣味がない、7.めったに人をほめない、の7つ。これらをやめるだけで頭の働きが倍増する理由を、脳のしくみからわかりやすく解説。

 意外にも3番目の「言われたことをコツコツやる」というのは、否定語で脳には悪いそうです。

<本文より> 
 一般に「コツコツとやること」「一歩一歩、着実に進めること」は、ほめられこそすれ、否定されることはないでしょう。しかし、「コツコツ」や「一歩一歩」には、「失敗しないように慎重に進めようしという「自己保存」のクセが隠れています。この「失敗しないように」という考えは、「失敗するかもしれない、失敗したらどうしよう」という考えと表裏一体のものなのです。 ―<略>― 「失敗するかもしれない」は脳にとっての"否定語"です。また、「慎重に一歩一歩」とゆっくり物事を進めていると、どうしても集中力が落ちてしまうし、完成が近づいたときには「そろそろ終わりだな」と考えてしまいます。結果的に最後までやり遂げないまま、「だいたいこんなところでいいだろう」と妥協してしまうことになりやすいのです。……