「レフ」だったのね ^^;

 『ジャン・クリストフ』、『魅せられたる魂』などの作家として知られ、1915年ノーベル文学賞を受賞したロマン・ロランは、1866年生まれました。幼い頃から文学、絵画、音楽等にいそしみ成長しましたが、青年になるにつれ「人生をいかに生きるべきか」という問題に直面し、死を考えるほど思い詰めてしまいました。その答えを求めるべく、当時の愛読書であった『戦争と平和』の著者であるトルストイに手紙を書きおくりました。21歳の時でした。
 すでに「世界文学の巨人」として知られ、多忙を極めていたトルストイでしたが、親子ほど離れた無名の一青年の手紙を無視することはありませんでした。「あなたの最初の手紙を受け取りました。そのお手紙に感動しました。わたしは目に涙を浮かべて読みました」。
 このように始まる文豪からの長文の励ましの手紙は、青年ロランを感激させ、その後の人生に強い影響を与えました。「人々を結合させるものは善であり美である。人々を離反させるものは悪であり醜である」とのトルストイの言葉を信じ生き抜いたロランは、終生、トルストイを人生最大の師と仰ぎ、師と同じく平和主義を貫きました。

2015.10.27付 公明新聞 読書っていいね 1 「無名の青年の人生を決めた文豪からの手紙」より

 新聞には左に「ロマン・ロラン」(1866年〜1944年)、右に「レフ・トルストイ」(1828年〜1910年)の写真が掲載されていた。
 えっ!? トルストイの名前は「レフ」だったのねと、記事の内容より先に反応したことに、「そこっ!?」と、自分をツッコんでいました。
 教養の無さをさらけ出してしまいました。 ^^;