師弟不二で勝て

 いかなる逆境にあっても、「不惜身命」の信心で、広宣流布の勝利の道を、断固、切り開いてきたのが、創価の師弟であると強調。
 草創期、学会には、味方が少なかった。頼る者もいない。いざという時に手のひらを返す卑劣な人間もいた。
 しかし私は、あらゆる困難を突き抜けて、戸田先生のために戦い勝った。このことは、たとえ1億年経っても消えることのない、誉れの歴史であると自負していると述べた。
 そして、勝つためには、必死の祈りがなければならない。そこから最高の智慧と行動が生まれるとし、『三国志』の名指導者・諸葛孔明が"頭を使え"と教えたことに言及。
 さらに、周恩来総理が魂に刻んだ孔明の言葉「心を尽くして真剣に努力し、死ぬまで戦いをやめない」を後継のリーダーに贈った。
 孔明が仕えたのは劉備玄徳。その絶対的な信頼関係は「水魚の交わり」と言われた。
 名誉会長はこれに触れ、御聖訓に「水魚の思」で進めと教えられている通り、勝利の要諦は「師弟不二」「異体同心」の信心である。生死を超えた、この麗しき絆がある限り、我らは断じて負けることはないと強く語った。
 そして、戸田先生が晩年の孔明の苦心孤忠に思いを馳せながら、「孔明には挫折も許されるかもしれないが、私には挫折は許されない。広布の大事業が挫折したら、人類の前途は真っ暗闇だからだ」と峻厳なる決意を述べていたことに言及。
 だれかではなく自分が、真の弟子と立ち、油断を排して、学会創立80周年へ絶対勝利の名指揮をと指導された。

【2009.3.28 各部代表協議会での先生の指導(大要) 聖教新聞より】