「日本の安定、際立つ」

【ロンドン時事】
BRICs名付け親が称賛
 「世界で大衆迎合主義と権威主義が高まる中、日本は社会的・経済的安定で際立っている」。英王立国際問題研究所のジム・オニール会長が日本を称賛するこんなコラムを同研究所のサイトに掲載した。同会長はかつて米投資銀行エコノミストを務め、新興国のブラジル、中国などを「BRICs」と名付けた人物として知られる。
 オニール会長は、「日本は他の先進国にまだ何かを教えることができるはずだ」と指摘。
 長期政権を維持する安倍晋三首相が外国人労働者の受け入れや女性の労働参加を拡大したことを挙げた上で、1人当たり国内総生産(GDP)が高い伸びになっていると評価した。
 日本が環太平洋連携協定(TPP)や欧州連合(EU)との経済連携協定(EPA)を結んだことを踏まえ、「英国は日本の貿易協定締結の成功からも何かを学ぶだろう」と主張。EUを離脱する英国にとって、「日本との経済関係強化が間違いなく重要だ」と強調した。 

 2019.2.15付 公明新聞より