人が関わって桜は美しく

 桜前線が北上中だ。開花の基準は、ほとんどがソメイヨシノ。日本の桜の中で一番多い。すべて接ぎ木や挿し木で増えたものだ。
桜は、同じ木に咲いた花の雄しべの花粉を雌しべに付けても実を結ばない。オオシマザクラエドヒガンの交配で一本だけ作られたソメイヨシノからも、その種は取れず、人の手で枝を接ぎ、植えて増やしていった。明治の初め、ソメイヨシノは、こうした人の手の温もりとともに各地に広まった。
▼先日、行われた福岡総県の女性大会。一人の地区婦人部長の体験発表が印象に残った。女子部時代は、信仰に消極的だった。若くして結婚するも数年後、離婚。その時、人生の土台を築く女子部の活動の大切さに、改めて気付いたという。
▼目先のことにとらわれがちな若い女性を見ると、昔の自分と重なる。過去のつらい経験から「女子部員を絶対に幸福の軌道から外さない。それが私の使命」と。彼女の励ましで今年、地区に5人の新しい女子部員が誕生した。
人が関わってこそ、桜は一段と美しく咲く。御書に「夫れ木をうえ候には大風吹き候へどもつよきすけをかひぬれば・たうれず」(1468ページ)と。創価の花・女子部を皆で応援し、わが地域に喜びの笑顔を咲き薫らせたい。(正)


◆人が関わってこそ、桜は一段と美しく咲くのと同じように、人材育成も地道な作業の積み重ねである。全て自分自身の戦いであることを実感しています。
◆年度末でバタバタしています。もう、しばらくは続きそうですが、時間を作って書き込みたいと思っています。