笑顔や喜びは伝染する

今日から師走、久しぶりに聖教新聞から貼り付けました。

 喜び、悲しみ、怒り、驚き、不安、嫌悪――顔の表情は基本的に、わずか6パターンに大別されるという。それも世界共通だというから面白い。SGIのメンバーを取材することがある。たとえ言葉は通じなくとも、その表情から感動や決意が伝わり、心を打たれるから不思議だ。
▼意識して表情をつくることはできるが、普通、意識しないでいることが多いのではないだろうか。よく不満や文句が「顔に出る」という。6種類の表情のうち、なんと4種類が怒りなど負のイメージだから気をつけたい。
▼人類史で大弾圧を受けてきたユダヤの言葉に、「人間の中でも、賢い人ほど、よく笑う」とある。「ユーモア」や「笑い」は、人間の強さを引き出す力となってきたのだ。
法華経に「五十展転の功徳」が説かれている。法を聞いて歓喜した人が、至る所で喜びを語る。その話を聞いた人が、さらにほかの人に。50番目に聞いた人でさえ歓喜を得ることができるだけでなく、最初に語った人の功徳は計り知れない、と
▼笑顔や喜びは伝染し、幸福を呼ぶ。人に尽くせば、新たな生命力がわく。だから、相手がどういう態度であっても、カラッと笑顔で話しかけたい。そこから信頼と友情の連帯が幾重にも広がるからだ。(高)