青年に語る08-11Vol.1

ヒマラヤ山脈は高しといえども頂上あり
             池田哲学は限りなく高し(1/7)

湖南大学 「池田大作研究センター」所長 陳暁春教授

 1959年、中国湖南省生まれ。
 湖南大学 政治・公共管理学院副院長、「池田大作研究センター」所長
 池田名誉会長の「日中国交正常化提言」から今年で40年――。
 現在、池田名誉会長の思想や行動を研究対象とする大学や学術機関・団体は、中国だけでも20を超えている。
 「池田大作研究」が中国の研究者に注目される理由とは何か。
 湖南大学の政治.公共管理学院に設立された「池田大作研究センター」の所長である陳暁春教授にインタビューした。

 長いので7回に分けてUPいたします。

9歳で聞いたラジオニュース

  私が池田先生の名前を初めて知ったのは9歳の時でした。自宅の居間のラジオから「日中国交正常化提言」のニュースが流れたのです。当時、人民公社の書記であった父が私にこう言いました。「これからの中国は日本のことをもっと学ぶべきだ」と。
 日本についての情報が少なかった時代でしたが、共産党の幹部だった父は日本に関する知識があったのだと思います。
 「日中国交正常化提言」が発表された1968年当時、中国は「文化大革命」の時代にありました。日本をはじめとする諸外国は中国に対する警戒心をもっており、中日友好を叫べば、命が危険にさらされるような時でした。
 そのような中で池田先生は勇気をもって師子吼されたのです。だからこそ、中国人民は池田先生のことを信頼し、尊敬しているのです。
 私は1992年から8年間、日本の大学に留学しました。その問、創価学会員の友人ができ、池田先生の書物を読んだり、本部幹部会の衛星中継に参加したりする機会がありました。創価学会の方々と交流する中で感じたのは、池田先生が語られる思想が、会員の中にしっかりと息づいていることでした。池田先生の思想を中国の人民に広く紹介したいと思ったのは、この経験があったからです。

大白蓮華 2008-11 P66〜P73 抜粋】