牧口初代会長生誕140周年

 6月6日は牧口初代会長生誕140周年であった。
 この本は、「原発のウソ」「利他のすすめ」と合わせて購入していたが、手元に届いた時に「原発のウソ」そして「利他のすすめ」を先に読んでしまった。
 それから、急に公私共に忙しくなってしまった。
 この本の紹介は、どうしても生誕の月の6月中にアップしたいとアセっていたが、なんとか間に合わすことができた。 (^o^;


 国家主義と闘った牧口常三郎

 作者:村尾行一
 出版社/メーカー:第三文明社
 発売日:2002/06/06

<あとがき>より
  この拙著はひょんなことから執筆することになった。
 オーストラリア・アデレイド大学のある教員が、「牧口常三郎は平和主義者でもなければ反軍国主義者でもない。むしろ『国家のための教育』という教育観に染まっていた」
 という乱暴な牧口批判論を述べているので、それに対する反批判を書いてほしい、という依頼を受けて、日本字換算で四〇〇字詰め原稿用紙約九枚ほどの小論をものした。
 これがきっかけとなって、今度は単なる論争の書ではなく、牧口と国家の関係そのものを正面に据えた文を執筆してほしい、との依頼に応じた結果がこの小著である。
 考えてみれば、牧口は軍国主義政権と国家神道主義に抗したために殉教した、という事実はたくさんの著作や講演で指摘されてはいるが、牧口が最初の労作である『人生地理学』以来、獄死するまで一貫して大日本帝国という国家に対抗したことを主題とする論述は多くはない。換言すると、国家をして牧口を検挙せしめ死亡するまで拘留せしめた所以の牧口の思想と行動の質そのものをテーマとした作品を上梓することは、あながち無意義でもない、と思ったのである。
<裏表紙>
 国家主義と闘い、獄死した初代会長牧口常三郎の思想と行動を検証する。