次の航路へ

 2日から風邪気味で、本幹には参加したが、それ以外は、養生しようと自宅にこもって週末を過ごした。
 昨日、金曜からの人間革命の切り抜きをしながら、溜まっていた新聞に目を通していて、3日付けの関西版に感動した記事があったのでUPいたします。

人生の荒波を越えた"海の男"

 小説『新・人間革命』第22巻が、創立80周年の11月18日に発刊されました。
 神戸・垂水区のA(記事では実名)さんは、この日を"一日千秋"の思いで待ちわびていました。
 22巻の「波濤」の章で描かれた、「だんぴあ丸」の壮絶な救出劇――船長・O(記事では実名)さん=大阪、S圏・S支部、副支部長=の活躍は本紙で紹介されましたが、Aさんは、船の操機長を務めていたのです。
 Aさんの入会は昭和40年。広布にかける情熱は熱く、「船乗り仲間を次々に折伏していました」 (O船長)。
 ――5年前に、最愛の孫を亡くし、2年前には長男が他界。 「長生きしても、つらいことばかりだ」と沈んでいた時に、本紙に「波濤」の章が連載されました。
 あの救出劇を通し、名誉会長は綴りました。
 「何があろうが、強く、強く、生き抜くなかにこそ、人間の人間たる輝きがある」
 Aさんは83歳になった昨年12月、肺がんの宣告を受けました。激しい副作用にも負けず、治療を続けました。一切弱音を吐かない気丈さに、看護師も感嘆したほどです。
 待ちに待った11月18日、22巻を手にしたAさんは、すぐに病院内の人に「読んでほしい」と勧めました。家族にも、「きょうから100周年へ出発や」と、うれしそうに語ったそうです。
 Aさんは、翌19日夕刻、入浴の後、眠るように亡くなりました。
 22巻には、操機長が、船長を励ます場面があります。
 「キャプテン 私たちには御本尊があります。絶対に成功しますよ」
 人生の荒波を信仰の力で勝ち越えた"海の男"は、"次の航路"へと晴れ晴れと出航したのでしょう。(E)

 すごいドラマの「11.18」を迎えた方もいる中で、わたしはどのような思いで「11.18」を迎えたのだろうか?
 1日1日の勝利を積み重ねて「100周年」をと、決意を新たにした。